研究課題/領域番号 |
24592409
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研究機関 | 北里大学 |
研究代表者 |
佐藤 威文 北里大学, 医学部, 講師 (50286332)
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研究分担者 |
田畑 健一 北里大学, 医学部, 講師 (20327414)
黒坂 眞二 北里大学, 医学部, 助教 (10348568)
津村 秀康 北里大学, 医学部, 助教 (20348569)
久保 誠 北里大学, 医療衛生学部, 講師 (40464804)
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キーワード | 前立腺癌 / 抗腫瘍免疫 |
研究概要 |
1)遺伝子導入がんワクチンの作製:マウス前立腺癌細胞のRM-9に対して、アデノウイルス5型をベクターとしてRTVP-1の遺伝子導入を実施。同ベクターによるmultiplicity of infection (MOI)は、連携する米国の研究機関とのこれまでの共同研究にて、100 MOIを至適条件として同定しており、同条件準じている。同トランスフェクション後の細胞に対して、外照射を施行して細胞分裂を停止させ、RTVP-1遺伝子導入がんワクチンとして確立した。 2)抗腫瘍効果の確認:in vivoにおけるpreclinical studyとして、RM-9マウス前立腺癌細胞を用いた正所性マウス前立腺癌モデルを用い、更にマウス尾静脈より同細胞を静脈内注射することで転移巣を有するモデルを作成した。同モデルに対して、コントロール群(HBSS)に対しての1)遺伝子導入がんワクチンの抗腫瘍効果、肺転移抑制、局所腫瘍重量、生存期間につきタイムコースでのin vivo実験を検討している。 3)上記1)2)の遂行につき、米国の連携研究機関との連携を取りながら、順次検討を進めている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
1)マウス前立腺癌細胞のRM-9を用いたRTVP-1の遺伝子導入によるワクチン作製に関しては、申請者らを含めた研究者らのこれまでの研究にて、その手技を含めて確立されてきている。 2)しかしながらin vivoにおけるアニマルモデルに関しては、当該研究と並行して実施している自施設でのRM-9細胞を用いた研究で、安定したコントロール群での腫瘍生着、転移巣作製についてやや難渋しており、preclinical studyの更なる実施に関して、その各種条件等に関しての確認・調整が必要であると考えられる。
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今後の研究の推進方策 |
1)前述の達成度に記載した事項に関して、複数の細胞バッチや温度条件、手技を含めた見直しを検討している。 2)上記1)に加えて、米国の連携機関とも密に連絡を取っており、近日中にも申請者が直接米国の連携機関に出向いて、直接研究条件や今後の改善・推進に向けた方策を相談する予定となっている。更には現在の米国の先進治療の状況を入手して、当該研究の更なる推進の方策に反映させたい。
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次年度の研究費の使用計画 |
1)次年度使用額が生じた理由として、実験に用いるin vivoでのモデルにおいて、安定したコントロール群での確立にやや難渋していることが上げられる。 2)同使用計画の遅延に付随して、その遂行に際して必要な試薬等を含めた消耗品の使用が遅れており、今後の使用計画につき下記に記載する。 1)アニマルモデルの安定した確立につき、同一細胞を用いた別の研究において、その対応策が確認できつつある。 2)また米国連携機関との直接での協議が近日中に予定されており、上記1)の対応を含めた速やかな反映・改善の計画が立てられている。
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