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2012 年度 実施状況報告書

マイクロRNAに着目した過活動膀胱新規治療ターゲットの探索

研究課題

研究課題/領域番号 24592430
研究機関京都大学

研究代表者

杉野 善雄  京都大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (00607525)

研究分担者 清水 洋祐  京都大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (00542094)
今村 正明  京都大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (20594237)
吉村 耕治  京都大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (40397542)
研究期間 (年度) 2012-04-01 – 2014-03-31
キーワード過活動膀胱 / マイクロRNA / miR-1 / シクロホスファミド誘発膀胱炎 / GJA1
研究概要

既報告の過活動膀胱モデルであるMyocardinノックアウトマウスにおいては、miR-1の発現が低下していることを踏まえ、新たな過活動膀胱モデルであるシクロホスファミド誘発性膀胱炎モデルにおいてもmiR-1の発現を評価した。このモデルにおいてもmiR-1の発現は低下を認めたものの、コントロール群でも同様に低下を認めており、投与手技や飼育環境などの外的要因がmiR-1の発現に影響していることが想定された。そのためin vivoでの発現評価を安定して行うことは困難と考え、in vitroモデルでの評価も同時に進めることとした。in vitroモデルとして、ラット膀胱平滑筋細胞にアクロレインを投与するモデルを作製した。アクロレインの濃度依存性にmiR-1の発現が低下する傾向を認めたものの、有意差までは認めなかった。以上の実験によりmiR-1の明らかな関与を直接示すことが難しいため、microRNAデータベース検索におけるmiR-1の標的遺伝子候補の中から、GJA1(connexin43)に着目して評価を進めることとした。過活動膀胱モデルであるシクロホスファミド誘発性膀胱炎モデルにおいて、GJA1のmRNA、蛋白レベルでの発現上昇を認めた。今後はGJA1の発現、機能解析を中心に研究を進めて行く予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

当初、過活動膀胱モデルであるシクロホスファミド誘発膀胱炎においてもmiR-1の低下を予想して実験を進めていたが、in vivoの実験系の外的要因に伴うばらつきもあり、明確に発現低下を示すことができなかった。in vitroの実験系においてもmiR-1の発現を明確に示すことはできなかった。そのため、他のアプローチからの評価を必要と考え、miR-1に関連するとされる蛋白GJA1の研究を進めている。

今後の研究の推進方策

平成24年度の実験の結果、シクロホスファミド誘発性膀胱炎モデルにおけるmiR-1の発現低下を直接示すことができなかった。その過程で、miR-1との関連を報告されているGJA1の発現上昇を認めた。今後は、シクロホスファミド誘発性膀胱炎モデルにおけるGJA1の発現評価の実験を評価していき、その過程で判明した機序を参考に、microRNAアレイも含めて、再度候補となるmicroRNAを探索することとする。

次年度の研究費の使用計画

該当なし

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 備考 (1件)

  • [備考] 京都大学医学研究科泌尿器科学教室 研究の概要

    • URL

      http://www.urology.kuhp.kyoto-u.ac.jp/medic/research/overview/overview.html

URL: 

公開日: 2014-07-24  

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