研究課題/領域番号 |
24592434
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研究機関 | 名古屋市立大学 |
研究代表者 |
藤田 圭治 名古屋市立大学, 医学(系)研究科(研究院), 研究員 (50264734)
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研究分担者 |
郡 健二郎 名古屋市立大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (30122047)
戸澤 啓一 名古屋市立大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (40264733)
安井 孝周 名古屋市立大学, 医学(系)研究科(研究院), 講師 (40326153)
岡田 淳志 名古屋市立大学, 医学(系)研究科(研究院), 講師 (70444966)
濱本 周造 名古屋市立大学, 医学(系)研究科(研究院), 研究員 (80551267)
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キーワード | Cyclophilin D / ミトコンドリア / 酸化ストレス / 細胞傷害 |
研究概要 |
シュウ酸およびシュウ酸カルシウム結晶が腎尿細管細胞膜へ付着してからミトコンドリアCyclophilin Dの活性化までの経路を検証し予防薬の開発への応用を検討。現在以下の2通りのルートを検証している。 細胞内Ca濃度上昇;Cyclophilin Dは細胞質内のCa濃度に影響を受けることが知られており、シュウ酸およびシュウ酸カルシウム結晶によるストレス応答により細胞質内のCa濃度上昇がトリガーとなる。 酸化ストレスの発生;シュウ酸およびシュウ酸カルシウム結晶が腎尿細管細胞膜へ付着することによりNADPHからプロトンが遊離して酸化ストレスが発生、これがCyclophilin Dを活性化へと導く。 また、Cyclophilin Dの選択的活性阻害剤であるNIM811の多臓器への影響を検討。モデルラットへ投与し体重、飲水量、尿量、血液生化学、尿生化学を測定。NIM811非投与ラット有意な変化のないことを検証した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
シュウ酸およびシュウ酸カルシウム結晶が腎尿細管細胞膜へ付着してからミトコンドリアCyclophilin Dの活性化までの2経路を同定し、予防薬開発への応用を検討している。 また、NIM811の安全性について動物レベルで証明した。
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今後の研究の推進方策 |
NIM811のヒトへの応用を検討している。
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次年度の研究費の使用計画 |
2013年度の学会参加を1減し、2014年度へ繰り越したため。 2014年米国泌尿器科学会総会への参加を予定している。
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