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2013 年度 実施状況報告書

遺伝子導入ES細胞を分化誘導しFACSを用いた腎再生メカニズムの解明と臨床応用

研究課題

研究課題/領域番号 24592436
研究機関名古屋市立大学

研究代表者

中根 明宏  名古屋市立大学, 医学(系)研究科(研究院), 研究員 (70464568)

研究分担者 郡 健二郎  名古屋市立大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (30122047)
林 祐太郎  名古屋市立大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (40238134)
丸山 哲史  名古屋市立大学, 医学(系)研究科(研究院), 研究員 (50305546)
水野 健太郎  名古屋市立大学, 医学(系)研究科(研究院), 講師 (70448710)
キーワードES細胞 / 遺伝子導入 / FACS / 再生医療 / 腎不全
研究概要

様々な疾患で失われた臓器補う治療法が模索されているが、その中で我々は、全ての胚葉に分化可能な胚性幹細胞(ES細胞)に注目し、尿路疾患で失われた臓器の治療法の基礎となる研究を行ってきた。その中で、腎臓の再生医療を目的とし、腎・尿路の発生に重要な働きをしているPax2遺伝子に着目し、その遺伝子をES細胞に遺伝子導入し、目的の細胞に分化する可能性のある遺伝子導入ES細胞を今までに確立してきた。本研究において、さらに選択的に細胞を回収培養し、生体に移植することで新しい腎臓の再生医療の技術を確立することを試みることを目標とし、研究を行った。
まずは、遺伝子導入ES細胞の培養と分化実験を行った。Pax2遺伝子導入ES細胞を分化させてembryoid body(胚様体:EB)を形成させた。再度ディッシュに付着させて、時間をおいて細胞塊を回収し、RT-PCRを用い腎臓の発生の段階で発現してくる遺伝子の変化を確認した。それらで候補に上がった遺伝子を、さらに免疫染色でも確認することを行った。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

腎臓の発生の初期で重要な役割をするPax2遺伝子に注目し、この遺伝子を導入したES細胞を用い、腎構成細胞への分化が可能かどうかを検討することを目的とした。現在まで、Pax2遺伝子を導入したES細胞を、分化条件を変えることで、それぞれ腎臓の発生の各段階で重要な遺伝子や、腎構成細胞のマーカーとなり得る遺伝子である、AQP1、Podocin、AQP2、BMP4、BMP7が上昇することをRT-PCRで確認できた。さらにこれらをマーカーとして細胞をソートするために、培養細胞上での免疫染色を行った。AQP1の細胞の染色を確認できた。この結果から、引き続きFACSによる検討を進めていくことが出来ると考えられる。

今後の研究の推進方策

引き続き、Pax2遺伝子導入ES細胞から分化させたEBを用い、培養条件を検討し、発現されてくる腎臓の発生に重要な遺伝子群を検索すると同時に、免疫染色を行い、FACSを行うために有用な表面抗原を決定していく。その後FACSを行い得た細胞を培養し、腎構成細胞が誘導されるかを確認し、マウスへの移植実験を行って行く予定である。

次年度の研究費の使用計画

計画時に考慮していた学会発表が、近隣都市での開催となり、旅費としての出費が発生しなかったことが最大の理由と考えられる。
次年度以降は、海外も含めた学会発表を行うことを計画しており、その分を使用することが必要になると考えられる。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] Pax2遺伝子導入ES細胞における分化のメカニズム解析と腎構成細胞形成の検討

    • 著者名/発表者名
      中根 明宏、水野 健太郎、丸山 哲史、林 祐太郎、郡 健二郎
    • 学会等名
      第63回日本泌尿器科学会中部総会
    • 発表場所
      愛知県産業労働センター(名古屋)

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公開日: 2015-05-28  

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