平成25年度までに睡眠障害モデル雄性ラットの性行動の減弱が観察された。 ただ脳波、筋電図にて有意な睡眠障害の所見を確認することができず、睡眠障害モデル作成過程の心理ステレス負荷に基づく性行動減弱と考えられた。 また追加実験で雄性ラットへの心理ストレス負荷は性行動抑制と共に血中レプチン値低下を引き起こし、両者は相関した。 レプチンの視床下部での作用はメラノコルチン系を介することが知られており、雄性ラットにおいて心理的ストレスで抑制された性行動をメラノコルチン作動薬が部分的に改善させた。心理的ストレスによるレプチン減少、雄性性行動抑制にメラノコルチン系の関与が示唆された。
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