非閉塞性無精子症(NOA)であっても内分泌療法により明らかに精巣内テストステロン(ITT)上昇を来たしうることが示されたが、spermiogenesisをはじめ精子形成促進に至適な濃度は不明であった。ITT上昇により精粗細胞のアポトーシスが促進されることはなく、その上昇によりSertoli細胞のアンドロゲンレセプター(AR)を介した精粗細胞におけるDNA合成が促進されたと考えられた。ARの発現はNOAにおいて高く、FSH製剤の使用により亢進したことより、FSHがARの発現制御に関与している可能性がある。 今後FSH製剤を中心とした内分泌療法の開発を行う予定である。
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