研究課題
基盤研究(C)
胎児は副交感神経優位であり分娩時に低酸素に曝される。副交感神経優位は胎児にとって低酸素耐性となるという合目的性を考え、7生日ラットの低酸素虚血性脳障害モデルで検討した。その結果、アセチルコリン受容体刺激は容量反応依存性に脳保護作用を示し、抑制は脳障害が増悪した。機序としてマイクログリアと炎症性サイトカインが関与した。次に、副交感神経系の活動性の指標となる心拍数細変動の変化と脳障害との関連性を検討した結果、低酸素中の反応期細変動の減少が脳障害指標として有用である可能性を示した。
周産期医学、胎児生理学、低酸素性脳障害、胎児心拍数モニタリング、産婦人科学