研究課題/領域番号 |
24592478
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研究種目 |
基盤研究(C)
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研究機関 | 名古屋市立大学 |
研究代表者 |
杉浦 真弓 名古屋市立大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (30264740)
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研究期間 (年度) |
2012-04-01 – 2016-03-31
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キーワード | 不育症 / 習慣流産 / recurrent miscarriage / recurrent pregnancy loss / Annexin A5 |
研究概要 |
AnnexinA5については原因不明不育症患者192人、健常女性195人の横断研究では6種類のSNPすべてが有意に高頻度であった。Max検定では優性遺伝を示すことが明らかになった。しかし、その後の妊娠ではSNP5リスクアレルを持つ患者、持たない患者の成功率は71.4%と72.5%であり多変量解析の結果、差がないことが判明した。つまり、ANXNA5遺伝子は不育症と関与するがORは2未満であり、臨床的に調べる意義は乏しいことが分かった。F&Sに投稿し、修正中。前方視的検討に関する症例数が少ないとの指摘があったため、患者80例を追加実験している。第65回日本産婦人科学会高得点演題として発表予定。 凝固第V因子奈良変異、HongKong変異については原因不明習慣流産100人、健常人100人に調べ、変異は一例も見られなかった。V因子活性も測定し、論文をまとめる予定である。 凝固第XII因子については原因不明不育症患者280人の多型解析を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
1: 当初の計画以上に進展している
理由
予定になかったHongKong変異の解析も終了した。 XII因子多型解析も予定より早期に実施した。
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今後の研究の推進方策 |
Annexin A5に関して、患者80人を追加して実験。再解析を行う予定。 XII因子多型解析と第XIi因子活性の測定を行う。予定になかった健常女性100人の検体を収集して横断研究+前方視的研究を行う。 Protein Sの研究を開始する。
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次年度の研究費の使用計画 |
Protein S徳島変異解析用試薬 Protein S抗原および活性測定用試薬(シノテスト社)
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