Catepsin E (Cat E) 活性が血清中及び頸管粘液中で検出され、頸管粘液中のCat E活性は生児獲得群に対し流産群で有意に低値であった。流産手術時に得られた脱落膜組織中のCat Eの発現量は対照群に対し反復流産患者では有意に低値であった。蛍光多重免疫組織染色法では脱落膜細胞に染色性を認め、CD14陽性細胞、CD68陽性細胞との染色性の一致が観察された。脱落膜中マクロファージにおいてCat Eが検出され、IFN-γ、LPS刺激にて発現量は有意に時間依存性に低値となった。 反復流産病態において脱落膜中のマクロファージCat Eの産生低下が重要な役割をしている可能性が示唆された。
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