中リスク子宮体癌とは再発危険因子(深い筋層浸潤、低分化癌、子宮頚部進展、腹腹腔細胞診陽性、脈管侵襲陽性など)を有するものの、ルーチンの病理検査でリンパ節転移陰性と診断された症例である。本研究では中リスク子宮体癌の14.8%にリンパ節微小転移が同定されることを明らかにした。リンパ節微小転移は骨盤外再発と有意に相関していた。リンパ節微小転移は予後不良因子である可能性も示唆されたが、症例数が少なく結論は出せなかった。センチネルリンパ節生検の普及に伴いリンパ節微小転移の取り扱いは近い将来問題となる。多施設共同研究でリンパ節微小転移の臨床的意義を引き続き検証していくことが望ましい。
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