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2012 年度 実施状況報告書

子宮体癌におけるCRP単一塩基多型とリンパ管侵襲・リンパ節転移との関連

研究課題

研究課題/領域番号 24592501
研究種目

基盤研究(C)

研究機関秋田大学

研究代表者

藤本 俊郎  秋田大学, 医学(系)研究科(研究院), その他 (20375249)

研究分担者 佐藤 直樹  秋田大学, 医学部, 講師 (40447199)
清水 大  秋田大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (60400503)
佐藤 敏治  秋田大学, 医学部, 助教 (70636183)
研究期間 (年度) 2012-04-01 – 2015-03-31
キーワード子宮体癌 / CRP単一塩基多型 / リンパ管侵襲 / リンパ節転移
研究概要

子宮体癌の標準術式は準広汎子宮全摘術・両側付属器摘出術・系統的後腹膜リンパ節郭清術(SLND)である。しかしながら、SLNDを施行することにより、麻酔時間の延長、同種血輸血頻度の上昇、下肢・下腿・下腹部の浮腫、リンパ嚢胞による血栓症・神経圧迫症状などを来たす事が報告されている。このためSLNDは、リンパ節転移の可能性がある症例にのみ施行し、リンパ節転移のない症例には省略すべきである。最近、胸部食道扁平上皮癌患者において、C-reactive protein(CRP)の単一塩基多型(SNP) 1846 C>Tとリンパ節転移との間に有意な相関を認めたと報告された。同じ固形癌である子宮体癌においてもCRP-SNP 1846 C>Tとリンパ節転移の有無に関連が認められる可能性が高い。
子宮体癌においては、リンパ節転移の有無と最も関連する因子はリンパ管侵襲である。我々は本研究を開始するに当たり、これまで144症例の子宮体癌患者のCRP-SNP 1846 C>Tの遺伝子解析を行い、CRP-SNP 1846 C>Tと脈管侵襲との間に関連性があることを報告した。しかしながら、CRP-SNP 1846 C>Tと骨盤リンパ節(PLN)転移の有無との間には統計学的有意差は認められなかった。その原因としてPLN転移の有無とCRP-SNP 1846 C>Tの関連を検討するには症例数が少なかったためと考えられる。このため現在われわれは、更に症例数を増やしCRP-SNP 1846 C>Tと骨盤リンパ節(PLN)転移の有無を解析予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

研究代表者の研究環境が年度途中に変わり、再構築に時間を要した。

今後の研究の推進方策

過去に当科で系統的後腹膜リンパ節郭清を施行した子宮体癌症例で、DNA解析の承諾が得られた患者から血液を採取し、DNAを抽出する。抽出したDNAを用いてPCR-RFLP法でCRP-SNP 1846 遺伝子型を調べる。その結果、子宮体癌におけるCRP-SNP 1846 C>Tがリンパ管侵襲・後腹膜リンパ節転移の独立した因子かどうかを検討する。CRP-SNP 1846 C>Tがリンパ管侵襲・後腹膜リンパ節転移の独立した因子であった場合、CRP-SNP 1846 C>Tが分子生物学的にどのようにリンパ管侵襲・後腹膜リンパ節転移の有無と関連するかを、RNA microarrayを用いてCRP-SNP 1846 C>TのTransduction pathwayを解析する。

次年度の研究費の使用計画

昨年度は学会参加の旅費のみの支出となってしまった。
今後は、消耗品購入をし、また、情報収集、発表のため、各関連学会へ参加する。

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公開日: 2014-07-24  

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