研究課題
子宮平滑筋肉腫(子宮肉腫)は、再発・転移を繰り返す難治性腫瘍である。人種を問わず成人女性の多くに発症する子宮平滑筋腫(子宮筋腫)は良性腫瘍であるが、子宮肉腫との判別が極めて難しい場合もある。そのため、容易で正確に診断できる技術と治療法の確立が要望されている。私達の研究グループは、プロテアソーム構成因子PSMB9の欠損マウスで、子宮肉腫が高頻度に自然発症することを報告した。そこで、私達の研究グループは、病理ファイルより選別された各種子宮間葉系腫瘍の生検組織でのPSMB9の発現状況について免疫組織化学染色により検討し、特異的に子宮肉腫でPSMB9の発現が著しく減弱することを報告した。提携の医療機関との連携の基、私達の研究グループは、PSMB9に着目したDNA MicroArrayの遺伝子プロファイリングを行い、子宮間葉系腫瘍の診断マーカーの候補分子の探索を行っている。これまでの研究で、私達の研究グループは、PSMB9、CAV1、Cyclin Eなどの候補因子に対する子宮間葉系腫瘍の診断マーカーの可能性について検討を行った。現在、私達の研究グループは、これらの診断マーカーの候補因子の信頼性と特異性についてさらなる研究を行っている。
すべて 2015 その他
すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件、 オープンアクセス 3件、 謝辞記載あり 3件) 学会発表 (3件) (うち国際学会 3件、 招待講演 2件) 備考 (1件)
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