今後の研究の推進方策 |
1)癌細胞の同定法として今回Hoechst33342を用いたside populationを用いたが、現在、子宮頸癌細胞株(Hela,Shiha,caski)を用い、再現性および、他の細胞株でも同様な結果を得られるか確認していく。FACS vantage, MACS(Magnetic sorting system)を用いて婦人科癌細胞株からCD133+細胞を分離し、更にSphere形成法を併用する事によって、より純度の高いがん幹細胞が分離・同定・維持できると考えている。 2)また、放射線および抗がん剤投与による癌細胞株の耐性を誘導し、その細胞株から、癌幹細胞の特徴を有することを確認し、同定を行う。 3)婦人科癌・癌幹細胞の上皮間葉転換誘導と形質変化の検討 子宮頚癌・がん幹細胞におけるoncogenic stress (低酸素、抗癌剤、放射線)を克服するメカニズムを検討する。分離したがん幹細胞と非がん幹細胞の両方において上記のストレスを与える事によるEMT関連蛋白の変化(上皮系マーカー、間葉系マーカー)、EMT調節因子であるSnail, Slug, SIP-1, TWIST 等の変化、細胞形態の変化について検討する
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