サイレントキラーと呼ばれ国民に脅威をあたえている難治性卵巣癌の治療成績を向上させるためには、卵巣癌の分子生物学的特徴を明らかにし、その分子生物学的特徴にターゲットを絞った創薬が必要である。我々はDigital Karyotypingを用いて、卵巣癌の新規増幅癌遺伝子NAC1を発見し、NAC1の機能を抑制すると卵巣癌細胞株が死滅することを明らかにした。現在、NAC1の構造解析を基にNAC1の機能を阻害する新規リード化合物をin silico スクリーニングしている。また、NAC1発癌モデルマウスを樹立し、動物個体レベルにおける化合物の評価方法を確立する。
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