研究課題/領域番号 |
24592521
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研究種目 |
基盤研究(C)
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研究機関 | 熊本大学 |
研究代表者 |
本原 研一 熊本大学, 医学部附属病院, 非常勤診療医師 (50573606)
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研究分担者 |
宮原 陽 熊本大学, 医学部附属病院, 非常勤診療医師 (40404355)
田代 浩徳 熊本大学, 医学部附属病院, 特任准教授 (70304996)
片渕 秀隆 熊本大学, 大学院生命科学研究部, 教授 (90224451)
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研究期間 (年度) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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キーワード | 卵巣癌 / 卵巣表層上皮 |
研究概要 |
われわれの研究グループでは、ヒト正常卵巣表層上皮(ovarian surface epithelium: OSE)におけるエストロゲン代謝機構の解析を通して、OSEに由来すると考えられている上皮性卵巣癌の細胞内局所のエストロゲン動態を明らかにし、卵巣癌における腫瘍発生について解明することを目的として研究を行っている。現在までの研究成果を報告する。 『ヒトOSEにおける17β-HSD(17-β-hydroxysteroid dehydrogenase) type 1, type 2, type 4, type 8の発現を調節する因子を検討する』 この解析を行う過程で、月経周期を有する健康成人女性のゲノムDNAから各17β-HSDのプロモーター領域を抽出し、ダイレクトシークエンスにて遺伝子配列に誤りがないことを確認する必要がある。現時点では、この過程において正確な遺伝子配列を抽出することが難しく、再現性を確認しつつ解析をすすめているところである。正確な配列が確認された場合は、ルシフェラーゼ遺伝子をレポーター遺伝子として下流にもつベクターpGL3にサブクローニングを行う予定である。さらに、得られたベクターをヒト不死化OSE細胞株にトランスフェクションし、エストロゲンおよび抗エストロゲンを添加することで17β-HSD type 1, type 2, type 4, type 8の発現の変化を解析する必要があり、各17β-HSDsのプロモーターの転写活性調節機構を検討する予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
研究実績の概要に示した通り、われわれの研究グループではOSEに由来すると考えられている上皮性卵巣癌の細胞内局所のエストロゲン動態を明らかにし、卵巣癌における腫瘍発生について解明することを目的として研究をすすめている。現在、成人女性のゲノムDNAから各17β-HSDのプロモーター領域を抽出し、ダイレクトシークエンスにて遺伝子配列に誤りがないことを確認する作業を行っているが、現時点では再現性を確認しつつ解析を行っているところである。今後の検討を展開していくためには、正確な遺伝子配列を確認が必須であり詳細な検討を繰り返している。
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今後の研究の推進方策 |
成人女性のゲノムDNAから各17β-HSDのプロモーター領域を抽出し、ダイレクトシークエンスにて正確な遺伝子配列を確認した後、ルシフェラーゼ遺伝子をレポーター遺伝子として下流にもつベクターpGL3にサブクローニングを行う。さらに、得られたベクターをヒト不死化OSE細胞株に導入した後、エストロゲンおよび抗エストロゲンなどを添加することで17β-HSD type 1, type 2, type 4, type 8の発現の変化を解析する予定である。さらには、各17β-HSDsのプロモーターの転写活性調節機構を検討する方針としている。
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次年度の研究費の使用計画 |
本研究では、各種実験を行うに際してシークエンスに関わる費用やエストロゲンおよびエストロゲン抗体等の試薬、培養や移植実験費用が必要である。 研究は主に熊本大学医学薬学研究部の共有総合施設で行う予定であるが、技術者が機器の一環した整備を行っているため、機器使用や細胞培養時に使用費が発生する。
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