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2014 年度 実績報告書

転写因子HOXD9の子宮頸癌における機能解析と新たな治療法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 24592528
研究機関慶應義塾大学

研究代表者

塚崎 克己  慶應義塾大学, 医学部, 准教授 (40118972)

研究分担者 岩田 卓  慶應義塾大学, 医学部, 講師 (30296652)
谷口 智憲  慶應義塾大学, 医学部, 助教 (40424163)
研究期間 (年度) 2012-04-01 – 2015-03-31
キーワードHOXD9 / 子宮頸癌
研究実績の概要

昨年度の研究を続行した。昨年度までの検討で、HOXD9は癌抑制遺伝子P53の働きを阻害することが示唆された。さらに解析を行い、この機序に関連する分子候補としてHDAC9が同定された。HDAC9はATDCを介してP53の活性化に関与することが知られている。このため、HOXD9の抑制株を用いてさらにHDAC9を遺伝子抑制して細胞増殖能を検討したが、差は認められなかった。HDAC9の関与はないと考えられた。
一方で、SKG3b株でHOXD9を抑制すると、Mock株に比べて核内のp53濃度が上昇し、活性化が確認できた。さらに細胞周期の検討ではG1アレストが生じていた。これは癌抑制遺伝子p53の活性が上昇したことと矛盾しない。
以上より、HOXD9は子宮頸癌細胞でp53抑制に関与することが判明した。HOXD9を抑制することで、細胞増殖、運動、浸潤が著明に抑制された。HOXD9は分子標的薬の候補となる可能性がある。

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公開日: 2016-06-01  

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