研究成果の概要 |
本研究は①一塩基多型(single nucleotide polymorphism, SNP)に基づいた卵巣癌術後化学療法の効果予測 ②卵巣癌への分子標的治療薬効果予測マーカーの開発を目的とした。①は癌症例の血中リンパ球の網羅的SNP解析により、化学療法の好中球減少の程度で有意差を認めるSNPを5種、および判別分析にて20種抽出した。これらの中に予後と相関を認めたSNPが認められた。②は卵巣癌組織においてFGF3, FGF4遺伝子のコピー数増幅が7%,12%で認められ、細胞株ではES2細胞株で増幅が認められた。ES2細胞株でソラフェニブのIC50値が他の卵巣癌細胞株に比べ、有意に低値であった。
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