子宮体癌は、合併症を有する症例が多いため治療の縮小化が望まれている。治療の縮小には再発を正確に予測できる診断方法が必須である.現行では、術後病理診断結果に基づいて再発リスクが評価されるが、その精度は良好とは言えず、病理診断の質には施設間格差が存在することも問題点である。 我々の構築した遺伝子発現解析による子宮体癌再発予測モデルは、現行の病理診断より効率的に再発リスクを予測可能であった。また、特にカスタムアレイによる再発予測モデルでは、再発低リスクに分類される症例が32%増加し、これらの症例では術後の化学療法を省略できる可能性が示唆された。
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