研究課題
基盤研究(C)
婦人科悪性腫瘍患者47例を対象とし、1)TC(抗癌剤)の直前直後で%FMDを測定した。2)TC中、高TG血症を生じた群に対しベザフィブラート(Fib)を投与し、%FMDの変化を比較した。3)HUVECsを用い基礎的検討を行った。【結果】1)TCで血清TGの増加と%FMDの低下を認めた。2)Fib前投与で%FMDが改善した。3)HUVECsにTCを添加するとPPARα抑制、eNOSーAKT-NOカスケードの抑制を認めたがFibで改善した。【結論】TC後の血清TG上昇と血管内皮傷害は、PPRAα阻害が原因の一つであり、抗癌剤前のフィブラート投与は血管内皮機能低下を予防できると考えられた。
婦人科内分泌