研究課題/領域番号 |
24592553
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研究種目 |
基盤研究(C)
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研究機関 | 高知大学 |
研究代表者 |
小林 泰輔 高知大学, 教育研究部医療学系, 准教授 (30253313)
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研究分担者 |
兵頭 政光 高知大学, 教育研究部医療学系, 教授 (00181123)
小森 正博 高知大学, 教育研究部医療学系, 講師 (30565742)
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研究期間 (年度) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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キーワード | 内リンパ水腫 / バゾプレッシン |
研究概要 |
水代謝機構を標的とした新たなメニエール病のモデルと治療法の開発を行うために、メニエール病の新たな動物モデルの作成を試みた。モルモットの内リンパ嚢を手術的に閉鎖した後、バゾプレッシンを投与した。また、動物モデルにおける平衡機能障害を評価するために眼振の観察を行うことを目的として、赤外線CCDカメラの作成を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
現在のところ複数回の麻酔などによる動物の死亡が主な原因で、実験モデルが安定的に作成できていない。モデル作成のための操作手技と動物の管理が十分でないことが原因と思われる。赤外線CCDカメラによる眼振の観察を行うことは可能であったため、今後は解析方法を検討する必要がある。
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今後の研究の推進方策 |
モルモットによる実験モデル作成に努めるが、安定してモデルが作成できないと判断された場合には、以下のように実験計画の変更を行う。使用動物をラットとして、既に確立されている、バゾプレッシン皮下投与によりアクアポリン2(AQP2)を発現させることにより、内リンパ水腫モデル作成を行う。このモデルの鼓室内にバゾプレッシン投与30時間前にトルバプタンを投与した動物と同様に生理食塩水を投与した動物で、聴性脳幹反応(ABR)による聴力と免疫組織学的検討によりAQP2の発現を比較検討する。これによって当初の計画である、トルバプタン鼓室内投与の内リンパ水腫への効果を明らかにすることにより、メニエール病のあらたな治療法が開発されることが期待できる。
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次年度の研究費の使用計画 |
上記のように実験計画が変更になった場合、実験動物による差と免疫組織学的検討による試薬が異なってくるため、試薬代金などに差が生じてくが、大きな金額の変更はないと思われる。
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