研究成果の概要 |
急性中耳炎、副鼻腔炎患児(aNW)と、正常児(hNW)の鼻咽腔細菌叢に対しサンガー法を用いたクローンライブラリを作成し、群集解析を行った。 hNWでは、小児急性中耳炎3大起炎菌とは異なる、Dolosigranulum pigrumおよびCorynebacterium propinquumの2つの優勢菌が存在した。3ヶ月以内の抗菌薬暴露があった鼻咽腔細菌叢(aNW)の主成分分析により、Hi, Mc, Spnを固有ベクトルにもつ3群に分かれることが示され、McおよびHiが併存して優勢種となる、移行帯というべき集団が見られた。aNWとhNWの鼻咽腔細菌叢は明らかにその構成要素が異なると考えられた。
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