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2015 年度 実績報告書

耳石における放射性物質の動態変化と濃縮予防への挑戦

研究課題

研究課題/領域番号 24592568
研究機関愛知医科大学

研究代表者

谷川 徹  愛知医科大学, 医学部, 准教授 (10367758)

研究期間 (年度) 2012-04-01 – 2016-03-31
キーワード魚 / 放射性セシウム / 耳石 / 微量元素 / レーザーアブレーション / 質量分析 / イメージングプレート / ベータ線
研究実績の概要

これまでに我々は可能な限りの水産物を確保し、魚体のセシウム濃度を測定した。タイ、アユ、ワカサギでセシウムが検出された。
さらに2013年7月に福島県と広島県で捕獲したアユを使用し、耳石から見た福島原発事故による放射性物質の魚体への影響について検討した。アユ魚体のセシウム濃度はGe半導体検出器で測定。体内セシウム排泄遅延の指標として耳石の Sr/Ca比を質量分析計にて測定した。耳石自体の放射能汚染についてはイメージングプレートで計測した。福島県産アユでは、6.2±3.5 Bq/Kgと微量ではあるがセシウム(134+137)が検出された。両群とも耳石のSr/Ca比は低下しておらず、セシウム排出遅延の影響は少ないと考えられた。耳石自体からの放射性物質の検出も認めなかった。原発事故後の魚体の汚染は軽度なものと考えられた。
今年度もタイ、アイナメ、やまめ、わかさぎ、アユ等を捕獲し、放射性セシウム濃度を測定した。福島県いわき市(四時川)で捕獲したアユで2.8 Bq/kg、栃木県(那珂川)で捕獲したアユで5.9 Bq/kgのセシウム137が検出された。軽微ではあるがアユから放射性セシウムが検出される状態が続いていた。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2016

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 耳石から見た福島原発事故による放射性物質の魚体への影響について2016

    • 著者名/発表者名
      谷川 徹
    • 学会等名
      日本耳鼻咽喉科学会総会
    • 発表場所
      名古屋
    • 年月日
      2016-05-19 – 2016-05-21

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公開日: 2017-01-06  

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