鼻副鼻腔手術における重畳表示型ナビゲーションシステムの研究

2013 年度 実施状況報告書

• 研究課題/領域番号: 24592581
• 研究機関: 東京慈恵会医科大学
• 研究代表者: 飯村 慈朗 東京慈恵会医科大学, 医学部, 講師 (60317930)
• キーワード: 内視鏡下鼻内手術 / 立体内視鏡 / 重畳表示型ナビゲーション

研究概要

1)現在の重畳表示型ナビゲーションをより良いシステムに改良
術中の難点としてナビゲーションとしての精度が、誤差が3mmとまだまだ大きい難点があった。しかしながらレジストレーション方法を顔表面をなぞるタッチ式に変更したことで、誤差が減少され誤差1mmまで改善した。
2)複眼の斜視硬性内視鏡を開発
単眼の斜視硬性内視鏡による臨床実験を施行し、斜視鏡による立体ナビゲーションシステムのデータを蓄積した。当年においては、斜視鏡に複眼のCCDを組み込むことはまだ困難であった。

現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

重畳表示型ナビゲーションの改良、臨床実験という点では、順調である。1回/2ヶ月の頻度で臨床実験が施行できており、着実に重畳表示型ナビゲーションの臨床実験によるデータを蓄積できている。毎回、高次元医用画像工学研究所にてカンファレンスを行い、実験結果からの改良点などを話し合い、フィードバックしながら重畳表示型ナビゲーションを改良している。
しかしながら複眼の斜視硬性内視鏡開発という点においては、やや遅れている。

今後の研究の推進方策

平成26年度は複眼の斜視硬性内視鏡を開発し、実際の患者において臨床実験を施行する。
さらにこれまでの研究成果を論文として報告する。

次年度の研究費の使用計画

複眼の斜視硬性内視鏡の開発において、開発が難航しておりまだ完成していない。そのため必要となる予定であった物品の購入も止まっている。
複眼斜視硬性内視鏡開発の進展があり次第、物品購入を進める。