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2013 年度 実施状況報告書

鼻副鼻腔炎を伴う鼻茸の発症機序と再発に関与するT細胞特にTreg細胞の新たな役割

研究課題

研究課題/領域番号 24592584
研究機関日本医科大学

研究代表者

RUBY Pawankar  日本医科大学, 医学部, 教授 (00287674)

キーワード鼻茸 / アトピー / Treg細胞
研究概要

アトピー型鼻茸と非アレルギー性副鼻発症機序や再発を明らかにする為手術により採取し鼻茸組織中おけるCD4+CD25+,Treg 細胞 (FOXP3),IL-4, IL-10, IFNgamma を FACSにて検討した。アトピー型鼻茸と非アトピー型鼻茸にともにCD4+CD25+,Treg(FOXP3)細胞が少なかったが,アトピー型鼻茸にIL-4 が多くみられ、IL-10, IFNgamma に差はなかった。アトピー型と非アトピー型鼻茸組織中おけるCD4+CD25+,Treg 細胞 (FOXP3),IL-13, IL-33、好酸球, TSLP, periostin, filaggrin を免疫組織学的に検討した。アトピー型鼻茸と非アトピー型鼻茸にともにCD4+CD25+,Treg 細胞 (FOXP3)細胞が少なかったが,アトピー型鼻茸にはIL-13, IL-33、好酸球, TSLP, periostinと filaggrin を多く発現がみられた。さらに、アトピー型と非アトピー型鼻茸組織中におけるIL-13, IL-33 periostin,とfilaggrinの mRNAをReal Time PCRにて検討し、アトピー型鼻茸にIL-13,IL-33,TSLP,periostinと filaggrin のmRNAの発現が多くみられた。IL-13+細胞と,periostinの間には、正の相関がありました。
ダニ抗原で刺激し鼻茸組織中のIL-4, IL-5, IL-13, TSLP,をELISAにて検討し、アトピー型鼻茸中におけるCD4+ CD45RO+T 細胞、IL-4, IL-5, IL-13が増加した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

アトピー型鼻茸と非アレルギー性副鼻発症機序や再発を明らかにする為,アトピー型鼻茸と非アレルギー性副鼻のTreg細胞、T細胞phenotypeとTh1, Th2型サイトカインについて、検討し結果は順調に出ております。
現在、Staphylococcal enterotoxin A、Bで刺激し鼻茸組織中アトピー型と非アトピー型鼻茸組織中における T reg 細胞とTh1, Th2 型サイトカインを検討している。

今後の研究の推進方策

H25年度に実施できなかったアトピー型鼻茸と非アトピー型鼻茸Staphylococcal enterotoxin A、Bで刺激し鼻茸組織中アトピー型と非アトピー型鼻茸組織中における T reg 細胞とTh1, Th2 型サイトカインを検討する。
アトピー型鼻茸からT細胞をFACSにて分離しダニ抗原、Staphylococcal enterotoxin A、B 、リポポリサッカライド(LPS)、 Staphylococcal enterotoxin A、B+ダニ抗原を加えて刺激し、CD4+,CD8+,CD45RO, CD4+CD25+,Treg 細胞 (FOXP3),Th17細胞 をFACSにて検索する。同刺激にてIL-4, IL-5, IL-13, IL-10, IL-17, IFN-gamma をELISAにて検討する。さらに、同刺激にてアトピー型鼻茸からT細胞をFACSにて分離し上皮細胞から産生されるRANTES、Eotaxin, TARC, TSLP をELISAにて測定する。

  • 研究成果

    (6件)

すべて 2014 2013

すべて 雑誌論文 (4件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] Air pollution and Oxidative Stressin Allergic Airways Diseases2014

    • 著者名/発表者名
      Air pollution and Oxidative Stressin Allergic Airways Diseases Pawankar R, Chika Ozu, Miyuki Hayashi, Shingo Yamanishi
    • 雑誌名

      Studies on Respiratory diseases

      巻: 1 ページ: 151-161

  • [雑誌論文] International Consensus on Chronic Rhinosinusitis2014

    • 著者名/発表者名
      Bachert C, Pawankar R, Zhang et al
    • 雑誌名

      WAO Journal

      巻: 8 ページ: in press

  • [雑誌論文] Burden of Disease: Rhinitis, Conjunctivitis, Rhinosinusitis2013

    • 著者名/発表者名
      Pawankar R. Sanches-Borges M,. Bonini S, Michael K
    • 雑誌名

      WAO White Book on Allergy

      巻: 2 ページ: 27-33

  • [雑誌論文] Allergy and Non-Allergic Rhinitis2013

    • 著者名/発表者名
      Corren J, Baroody F, Pawankar R.
    • 雑誌名

      Middleton's Allergy

      巻: 3 ページ: 90-96

  • [学会発表] Increased Expression of Filaggrin and Periostin in Nasal Polyps2013

    • 著者名/発表者名
      Zhang L, Pawankar R, Watanabe S,Nonaka M, Hayashi M, Yamanishi S, Toru Igarashi T, Suzak H, Itoh Y.
    • 学会等名
      16th Asian Research Symposium in Rhinology
    • 発表場所
      Tokyo, Japan
    • 年月日
      20130829-20130831
  • [学会発表] Mori S, Pawankar R, Ozu C, Nonaka M, Kimra S2013

    • 著者名/発表者名
      Differential Expression of MMP in Nasal polyps and Nasal mucosa
    • 学会等名
      EAACI-WAO World Allergy Asthma Congress
    • 発表場所
      Milan, Italy
    • 年月日
      20130622-20130626

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公開日: 2015-05-28  

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