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2012 年度 実施状況報告書

妊娠悪阻(つわり)と嗅覚・味覚の変化-性ホルモンと微量元素の検討

研究課題

研究課題/領域番号 24592585
研究種目

基盤研究(C)

研究機関産業医科大学

研究代表者

柴田 美雅  産業医科大学, 保健センター, 講師 (90512187)

研究期間 (年度) 2012-04-01 – 2015-03-31
キーワード妊娠悪阻(つわり) / 嗅覚 / 味覚 / 微量元素 / ホルモン / ペプチド / メタロミクス
研究概要

妊娠期間中、特に妊娠初期には妊婦の50~80%がつわり(悪心・嘔吐)を経験する。この時期には、嗅覚や味覚が鋭敏になったり、嗜好が変化することが広く知られており、重篤なつわり(妊娠悪阻)では、摂食・飲水障害をきたして母体の健康障害および胎児の発育不全を招く。しかし、つわりの発症機序や、嗅覚・味覚の変化の実態や原因は未だ不明である。本研究では妊婦を対象として、「嗅覚・味覚検査」、「血中微量元素(味覚と密接な関係を有する亜鉛など)およびホルモン量の測定」を経時的(妊娠初期・中期・後期および分娩1カ月後までの4回)に行うことで、「妊娠と嗅覚・味覚の変化の関連性」について詳細に検討することを目的とする。
これまで被験者13名(最終目標30名)をリクルートし、妊娠初期(一部は妊娠中期も)における嗅覚を、カード式嗅覚検査(Open Essece)で定性的、T&Tオルファクトメーターで定量的に測定した。味覚は、電気味覚計で定量的、テーストディスクで定性・定量的に測定した。また、血液・尿中微量元素(亜鉛、鉄、銅、マグネシウム)および血中ホルモン・ペプチド(hHCG、LH、FSH、プロゲステロン、エストラジオール、オキシトシン、レプチン、グレリン)を測定した。さらに、鼻腔通気度検査、舌・鼻粘膜のファイバースコープ検査を行った。
これまでのデータを、妊娠中の生理機能研究で有名な米国ピッツバーグ大学において、セミナーの招待演者として口頭発表した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

当初の被験者の目標は30名であるが、研究開始時期の遅延により、現時点までに13名とリクルートが予定より遅れている。

今後の研究の推進方策

被験者リクルートの遅延に対する対応策として、産婦人科外来でのリクルートを週3日から5日へ増やすこととした。

次年度の研究費の使用計画

研究開始時期の遅延により研究補助員の雇い入れが遅れ、賃金が予定より少なかった。また、リクルートした被験者数が少なかったため、被験者への謝礼、血液・尿検体外注検査費用などが予定より少なく、翌年度以降に持ち越しとなった。
25年度は、24年度に引き続き被験者のリクルートを行い、妊娠初期・中期・後期・分娩後の4回に渡り嗅覚検査(カード式Open Essece、T&Tオルファクトメーター)、味覚検査(電気味覚計、テーストディスク)、血液・尿中微量元素(亜鉛、鉄、銅、マグネシウム)および血中ホルモン・ペプチド(hHCG、LH、FSH、プロゲステロン、エストラジオール、オキシトシン、レプチン、グレリン)の測定、鼻腔通気度検査、舌・鼻粘膜のファイバースコープ検査を行う。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 学会発表 (1件) (うち招待講演 1件)

  • [学会発表] Alteration of olfaction and taste during pregnancy

    • 著者名/発表者名
      Minori Shibata
    • 学会等名
      seminar to Magee-Womens Research Institute Pregnancy Adaptation Group
    • 発表場所
      University of Pittsburgh, PA, USA
    • 招待講演

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公開日: 2014-07-24  

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