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2012 年度 実施状況報告書

頭頸部癌アウトカム・リサーチに関する基礎的研究

研究課題

研究課題/領域番号 24592595
研究種目

基盤研究(C)

研究機関浜松医科大学

研究代表者

高橋 吾郎  浜松医科大学, 医学部附属病院, 助教 (90362079)

研究分担者 森山 元大  山梨大学, 医学工学総合研究部, 助教 (00402074)
茶薗 英明  千葉大学, 医学部附属病院, 助教 (70313806)
研究期間 (年度) 2012-04-01 – 2015-03-31
キーワード癌 / 臨床疫学 / QOL
研究概要

アウトカム・リサーチとは、診療内容(プロセス)と診療結果(アウトカム)を測定し、両者の関連性を解析する研究である。この場合のアウトカムとは、提供された医療の結果もたらされた患者の転機であり、死亡、治癒、重症度の軽減、検査値の変化、QOLなどを示す。本研究では、平成24年度は頭頸部癌に対するアウトカム・リサーチにおける基礎調査を行った。具体的には、頭頸部癌アウトカム・リサーチに利用可能な、プロセス評価・アウトカム評価となり得る指標を検討した。プロセス評価項目としては、頭頸部癌全国悪性腫瘍登録事項との関連性を重視し、匿名化された患者識別情報、治療前診断、病理、治療、予後情報の6つの大項目と其々に含まれる小項目を選択した。また、アウトカム評価としては、英語版が国際的に広く使用されその位置づけが確立されていること、日本語版が正式な手続きを経て作成され、その妥当性や信頼性が計量心理学的に評価されていることなどを選択の基準とし、包括的健康関連QOL評価指標としてSF-36v2を、疾患特異的QOL評価指標としてEORTC-QLQ-C30-j、HN35-jを利用することとした。また、臨床医がアウトカムリサーチを実際に実現する上での問題点を検討したが、最大の問題点は、日常診療において臨床医がデータを患者から収集するに要する負担・手間であった。これらの問題点を解決するために、タブレット端末を用いて、インフォームド・コンセントを補助する機能、アウトカム評価項目を患者だけで適切に入力できる工夫などを検討した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

平成24年度中に、アウトカムリサーチに特化したアプリケーションの作成を開始する予定であった点に、遅れを認めます。

今後の研究の推進方策

平成25年度は、これらの検討項目に基づいて作成したアプリケーションをタブレット端末に搭載し、実際の患者を対象に、作成したタブレット端末を用いてのアウトカム評価の妥当性と信頼性に関して、予備調査を行う予定である。具体的には、紙ベースの質問票調査とタブレットベースの質問票調査の一致度や再現性を評価することとしている。

次年度の研究費の使用計画

研究費の主な使用対象は、リサーチ・アプリケーションシステムの開発になります。その他に、予備調査を実施する上での事務用品の購入にも研究費を使用する予定です。

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公開日: 2014-07-24  

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