研究課題
1.米国で進行中のThe Cancer Genome Atlas (TCGA)に登録された頭頸部癌組織のDNA、RNA、コピーナンバー数等のパブリックデーターの解析をおこないlong intergenic non-coding RNA(lincRNA)のなかでHOTAIRの発現が頭頸部癌の予後を不良とする因子であることをみいだした。さらに頭頸部癌ではHOTAIR の発現を亢進する多分化能誘導因子Sox2のコピーナンバー、発現量が亢進していることが明らかになった。頭頸部癌培養細胞にSox2を強制発現させ表現形、HOTAIRを含むnoncodingRNAの発現量の変化を解析する準備をおこなっている。2.九州がんセンターでchemoradioselction戦略に基づいて治療を行った標本を使用して固形癌の癌細胞のマーカーとして有用視されているCC44v9の発現と臨床病理学的因・予後との相関解析をおこなった。この結果CD44v9の発現が患者の予後を不良とする因子である事を頭頸部癌では世界ではじめて明らかにした。この結果はPLOSONE誌に掲載となった。3.上述したTCGAのデーター解析からNotch1遺伝子のコピーナンバー数の減少とRNAの発現レベルに相関があり、さらにNoctch1の発現レベルと扁平上皮の分化にかかわる遺伝子セット(モジュール)との間に負の相関があることがあきらかになった。現在免疫染色による蛋白レベルの発現を解析中
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すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件、 オープンアクセス 2件、 謝辞記載あり 1件) 学会発表 (6件) (うち招待講演 3件) 備考 (1件)
Plos One
巻: 10 ページ: e0116596
10.1371/journal.pone.0116596
Oncology
巻: 87 ページ: 173-82
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Head and Neck
巻: ePUB ページ: ePUB
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http://www.ia-nkcc.jp