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2014 年度 実施状況報告書

喉頭機能温存手術SCL-CHEP:音声・嚥下機能改善に向けた基礎研究と臨床応用

研究課題

研究課題/領域番号 24592608
研究機関北里大学

研究代表者

中山 明仁  北里大学, 医学部, 講師 (20207955)

研究期間 (年度) 2012-04-01 – 2016-03-31
キーワード喉頭亜全摘出術 / 喉頭癌 / 喉頭機能
研究実績の概要

研究年度3年度目、喉頭亜全摘出Supracricoid laryngectomy with Cricohyoidoepiglottopexy(SCL-CHEP)について症例はさらに増加し、120症例に達している。
施行症例の集積を重ね、披裂軟骨の可動性、牽引方向、新声門の振動部位などの研究成果を基により良好な機能を目指した手術手技の改良につないでいる。新声門の形態的変化について、舌骨、輪状軟骨の経年的位置変化についても検討を開始した。また、輪状軟骨については、前方の軟骨弓の吸収、消失が認められることが分かり、この点にも焦点を絞って検討を開始している。舌骨、輪状軟骨の変化が嚥下機能にどのように影響を及ぼしているか、継続して検討を行っている。
亜全摘SCL-CHEP 100例について予後、再発についての検討も行った。この成果は2014の米国で行われた世界耳鼻咽喉科学会IFHNOSとフランスで行われたフランス耳鼻咽喉科学会にて報告し、国際誌に論文としても掲載して頂いた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

亜全摘症例の集積は順調に進んでおり、現在120例を集積している。予後の観察もあり、100例のところで臨床的検討を行って、本邦での本治療は世界の報告に比べて、遜色のない結果が得られていることが確認できた。

今後の研究の推進方策

症例の集積と検討は順調に遂行できている。検討結果を国際学会にて発表し、様々な指摘を経て、必要があれば修正したいと考えている。国際誌への発表もさらに重ね、世界への本治療の本邦での成果を示したい。海外への報告、論文掲載に研究費の計上を予定している。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2015 2014

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件、 謝辞記載あり 1件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] Salvage supracricoid laryngectomy after failed radiotherapy and partial laryngectomy2015

    • 著者名/発表者名
      Nakayama M, Miyamoto S, Okabe S, Okamoto M
    • 雑誌名

      The Journal of Laryngology & Otology

      巻: 129 ページ: 101-105

    • DOI

      10.1017/S0022215114003235

    • 査読あり / オープンアクセス / 謝辞記載あり
  • [学会発表] Clinical outcomes of 849 laryngeal cancers treated in the past 40 years: Are we succeeding?2014

    • 著者名/発表者名
      Meijin Nakayama, Shunsuke Miyamoto, Yutomo Seino, Koichi Kano, Tabito Okamoto, Makito Okamoto
    • 学会等名
      SFORL Annual meeting
    • 発表場所
      PARIS, FRANCE
    • 年月日
      2014-10-10 – 2014-10-17
  • [学会発表] Clinicopathologic analyses of local recurrence after supracricoid laryngectomy with cricohyoidoepiglottopexy.2014

    • 著者名/発表者名
      Meijin Nakayama, Shunsuke Miyamoto, Koichi Kano, Yutomo Seino, Tabito Okamoto, Makito Okamoto
    • 学会等名
      IFHNOS
    • 発表場所
      NEW YORK, US
    • 年月日
      2014-07-25 – 2014-07-31

URL: 

公開日: 2016-05-27  

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