角膜ジストロフィは遺伝性・進行性・両眼性の角膜混濁疾患で,失明に至ることがある.角膜ジストロフィの根本的な治療法は角膜移植しかないが,日本国内における角膜ドナーの減少・角膜移植後の合併症・角膜移植後も角膜ジストロフィが再発することなどの問題があり,治療を受けられない患者も多い. 我々は角膜ジストロフィの発症メカニズムを解明するために合成ペプチドを元にしたモデルを作成し,角膜ジストロフィを1日以内に再現することを可能にした.さらに角膜ジストロフィの混濁物質であるアミロイドに親和性の高い蛍光試薬であるチオフラビンTが光線力学療法に使用可能であることを証明することができた.
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