研究課題
元気な高齢者のひけつを探ることを目的とし、独歩可能な高齢者の健診を平成24年度に実施した。眼科健診「藤原京EYEスタディ」として行い2868人(男性 1513 人、女性 1355 人、平均年齢76.3±4.9)が受診し、その健診結果の解析を進めている。年齢とともに視力が低下していたが、左右眼の良い方の矯正視力は平均logMAR-0.02(少数視力換算1.05)と元気な高齢者は視力も良い結果であった。左右眼で良い方の矯正視力がlogMARで0.2より大きく(少数視力で0.7未満)、視力低下ありと判断されたのは187人で全体の6.6%であった。さらに視力検査、認知機能検査およびアンケート回答を解析できた2818人について検討をすすめた。認知機能検査はMMSE (Mini Mental State Examination)を施行した。MMSEは最低14点、最高30点であり、全体の平均値は27.3±2.3であった。MMSEが23点以下で認知機能の低下ありと判断されたのは160人で全体の5.7%であった。認知機能の低下ありとなし、視力低下ありとなし、についてそれぞれ社会背景や病歴との関連を検討したところ、認知機能低下は年齢、視力低下、学歴と関連を認めた。また、奈良県立医科大学眼科を受診した加齢黄斑変性(AMD)患者における色素上皮由来因子(PEDF)の血中濃度を検討した。滲出型AMD患者66例(男性49例、女性17例、平均年齢74.1歳)。コントロール群は年齢、性、BMIをマッチさせた白内障を除く眼疾患のない34例。血漿PEDF値はコントロール群で8.23 ± 1.88μg/ml、AMD群で10.2 ± 3.14μg/mlとAMD群で有意に高かった(p<0.01)。AMDでは血中PEDFが上昇しており、PEDFがAMDの発症に関与している可能性が示唆された。
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