セミカルバダイズ感受性モノアミンオキシダーゼ阻害剤の白内障抑制の効果を2つの動物モデルで確認した。(1)ステロイド誘発鶏胚白内障モデルにおいてSSAO阻害剤を投与することによって、水晶体中のグルタチオン濃度の低下を抑制し、水晶体混濁を抑制した。(2)ストレプトゾトシンによる糖尿病ラットにおいてSSAO阻害剤の点眼によって白内障発生の程度を抑制した。対照群の混濁は7週間後に2.28 ± 1.07、9週間後に2.89 ± 1.16で、治療群では7週間後に1.33 ± 1.32 (p = 0.023)、9週間後に1.78 ± 1.15 (p = 0.017)の混濁で、混濁の抑制がみられた。
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