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2014 年度 実績報告書

皮膚由来多能性前駆細胞から角膜内皮細胞への分化誘導

研究課題

研究課題/領域番号 24592644
研究機関慶應義塾大学

研究代表者

榛村 重人  慶應義塾大学, 医学部, 准教授 (00235780)

研究分担者 吉田 悟  慶應義塾大学, 医学部, 講師 (50398781)
研究期間 (年度) 2012-04-01 – 2015-03-31
キーワード角膜内皮細胞 / 皮膚由来幹細胞
研究実績の概要

本年度は30歳台から80歳台までの様々な年齢のドナーの眼瞼皮膚よりSKPsを分離し、拡大培養することに成功した。分離初期に接着培養でexpansionした後に浮遊培養を経て再度接着培養させ、レチノイン酸、GSK3β阻害剤などの因子添加して誘導しヒトSKPs誘導内皮を得た。ヒトSKPs誘導内皮はATP1a1,Adh2,Pitx2,Integrinα4などの発現を確認し、定量的PCRで誘導前後を比較すると誘導後に概ね上昇していた。誘導時にsingle cellへと完全に分散させてから播種するのではなく、維持培養時のSphereの形質を残しつつ内皮誘導をすることで、前年度と比較するとより良好なtight junction形成の指標であるZO1やポンプ機能の指標であるNa,K-ATPaseの発現を認めることができた。しかしin vivoの正六角形の規則正しい形態を呈している角膜内皮と比較すると 誘導内皮は神経堤細胞により近い形態をしめしており、タイトジャンクションの形成もfocalであった。そこで最終プロトコールの研鑽をおこなう為に、数種類の添加物を添加し、誘導内皮における形態およびタイトジャンクション形成の制御因子について最終探索を行っている。マウス同様のプロトコールで誘導されたヒトSKPs誘導内皮をUssing Chamberによるin vitroでの機能解析を施行するt、今回得られた誘導内皮はヒト角膜内皮細胞セルラインの約3倍もの高いポンプ機能を有していることを見出した。
以上より、本研究においてhSKPsがヒト角膜内皮再生において有望な細胞源であり、十分なポンプ機能を有する細胞に誘導が可能であることが実証された。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2015

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] Functional analysis of tissue engineered corneal endothelium from human skin derived precursors.2015

    • 著者名/発表者名
      Inagaki E, Hatou S, Higa K, Yoshida S, Miyashita H, Okano H, Tsubota K, Shimmura S.
    • 学会等名
      ARVO(視覚と眼科学研究協会会議)
    • 発表場所
      Denver,USA
    • 年月日
      2015-05-05

URL: 

公開日: 2016-06-01  

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