研究実績の概要 |
昨年度までの実験で、CD1マウス7週齢涙腺から分離培養した細胞は20継代を超えても増殖能が高く、Cytoratin14(+)、Cytokeratin8(-)、p63(+)、AQP8(-)、alphaSMA(-) の表現型であった。20継代で限界希釈によるシングルセルからの培養でも2−4%の細胞はコロニー形成し、その後もセミコンフルエントで継代を繰り返すことにより、50継代以上細胞形態、表現型も変化なく、間売る涙腺由来上皮細胞株を樹立できた。H25,26年度の実験では、この細胞株のは、初代培養細胞と比較し、Sphere形成能、コロニー形成能が有意高いことを証明した。この細胞株をTGF-beta 5ng/mlで刺激すると、alphaSMA(+)の細胞に分化した。Sphere形成した細胞でAQP5、ラクトフェリンの発現は免疫染色では観察できなかった。
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