研究課題/領域番号 |
24592652
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研究機関 | 順天堂大学 |
研究代表者 |
松田 彰 順天堂大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (00312348)
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研究分担者 |
小野 浩一 順天堂大学, 医学部, 准教授 (10317399)
森 和彦 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 講師 (40252001)
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キーワード | 緑内障 / アトピー性皮膚炎 |
研究概要 |
(1) アトピー緑内障の疾患概念の確立のために多施設におけるレトロスペクティブ解析。アトピー緑内障の病態を明らかにするためi) 年齢及び性別、アトピー疾患の程度とステロイドの使用状況、ii)アトピー白内障、角結膜炎、網膜剥離の合併の有無、iii)緑内障の臨床経過と治療成績を45例で検討した。この成果はJournal of Glaucoma誌に受理された。(2)アトピー緑内障およびステロイド緑内障の線維柱帯組織を用いた透過電子顕微鏡観察。ステロイド緑内障に特徴的とされる指紋様物質の沈着はアトピー緑内障ではみられず、10-30nmファイバーという超微構造がアトピー緑内障の線維柱帯組織に確認された。この結果は(1)の成果とあわせてJournal of Glaucoma誌に受理された。(3) アトピー緑内障の治療法の検討。アトピー緑内障患者5例に対して、バルベルト緑内障インプラントを使用した緑内障治療を試みて良好な治療成績を得ている。その結果は第7回国際緑内障手術学会で発表した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
アトピー緑内障の疾患概念をまとめた研究成果が学術誌に受理された。基礎的な研究もおおむね順調に進展している。
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今後の研究の推進方策 |
今後はマウスモデルの確立による病態解析とアトピー緑内障の治療法の臨床研究を進めてゆく。
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