研究課題/領域番号 |
24592653
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研究種目 |
基盤研究(C)
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研究機関 | 順天堂大学 |
研究代表者 |
海老原 伸行 順天堂大学, 医学部, 教授 (20255699)
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研究分担者 |
松田 彰 順天堂大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (00312348)
舟木 俊成 順天堂大学, 医学部, 准教授 (80384121)
村上 晶 順天堂大学, 医学部, 教授 (90157743)
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研究期間 (年度) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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キーワード | アレルギー性結膜炎 |
研究概要 |
春季カタル患者より採取した巨大乳頭組織中のC-fiberの数・分布などを検討したところ、正常結膜に比較して数は増加していたが、分布の違いは明らかではなかった。以上より、春季カタルの痒みは、知覚神経の増加による可能性が示唆された。ヒト結膜線維芽細胞を培養し、IL-4+TGF-β、IL-13+TGF-βで刺激したところ、Eotaxin 1, Eotaxin 3の発現は、IL-4, IL-13の単独刺激に比較して相乗的に増加した。Eotaxin 2は産生を認めなかった。トリプターゼは線維芽細胞よりのEotaxin 1の産生を抑制しなかったが、産生後のEotaxin 1を分解した。Eotaxin 3の産生・分解には影響を与えなかった。以上より、トリプターゼはEotaxin 1を分解し、結膜局所の好酸球浸潤を抑制している。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
24年度目標にした実験は全て施行することが出来た。 ただ、結果を確定するには検体数・実験回数を増やす必要がある。
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今後の研究の推進方策 |
24年度の実験結果を再度検討し、in vivoの実験に移行する。アトピー性皮膚炎モデルマウスであるNC/Ngaマウスを使用し、結膜組織中のトリプターゼ活性と眼引掻き行動数の相関をみる。また、正常マウスにトリプターゼを点眼し、眼引掻き回数を測定し、PAR-2受容体拮抗薬がその行動を抑制するか検討する。
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次年度の研究費の使用計画 |
次年度以後の研究費の多くは、モデルマウスの作製・購入費に使用する。また、プロテアーゼ、プロテアーゼインヒビター、トリプターゼ、リコンビナントサイトカイン、各種ELISA kitの購入費に使用する。 マウス眼引掻き行動の観察のため、ビデオシステムを購入する。
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