研究成果の概要 |
ヒト春季カタル巨大乳頭組織においても正常結膜組織に比較して神経線維の分布が多く、トリプターゼ陽性肥満細胞が多数浸潤していた。培養ヒト結膜線維芽細胞をIL-4/IL-13+TGF-β1で刺激するとeotaxin-1, -3を産生した。トリプターゼを添加するとeotaxin-1, -3が検出できなくなる。 トリプターゼは病的結膜組織で増加・伸長した神経線維に発現しているPAR2を介し痒みを惹起する。一方トリプターゼはeotaxin-1, -3を分解し、結膜局所への好酸球浸潤を抑制する。トリプターゼには痒みを惹起する作用と好酸球遊走を抑制するアレルギーの病態にとって相反する病態を起こす作用がある。
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