角膜移植やレーシック術後などに生じる神経麻痺性角膜症に対して,正常な神経線維再生を得るために必要な因子とその制御方法開発を目的とした研究である。神経細胞を生体(角膜実質)に見立てた3次元ゲル内培養を試み,ゲル内での神経細胞(PC12)の培養は可能であるが,神経成長因子(NGF)の濃度勾配による神経線維の誘導結果が安定せず検討を続けている。 一方で,コラーゲンビトリゲルによる共培養システムを利用して,角膜上皮重層化に三叉神経が必須であることを明らかにした。さらに,Substance PあるいはCGRPがその機能を果たしていることを明らかにした。
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