本課題では4名のベーチェット病ぶどう膜炎患者のインフリキシマブ治療前後の末梢血単核球のmicroRNA (miRNA)に関する網羅的な遺伝子発現解析を施行しmiRNAとぶどう膜炎活動性との関連について検討した。MiRNAの網羅的遺伝子発現の検討では、4例中3例(眼発作抑制例)でmiRNA144の発現の低下がみられた。一方、4例中1例(眼発作のみられた症例)でmiRNA144の発現が導入前に比べて約2倍の上昇を示した。少数例での検討であるが、末梢血単核球中のmiRNA144がベーチェット病ぶどう膜網膜炎におけるインフリキシマブの有効性を評価するバイオマーカーとして有用である可能性が考えられる。
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