研究課題
新生血管抑制効果が報告されているRhoキナーゼ阻害剤をリポソームに内封し、点眼後に眼内各組織への薬剤の到達、及びCNV抑制効果の検討を行った。粒子径約100 nmのペプチド修飾リポソームを作製した後、Rhoキナーゼ阻害剤を硫酸アンモニウム法によってその内水相に封入した。実験的CNVを作成するため、BNラットにレーザー照射を行い、1日4回、3日間点眼した後、眼組織を分離した。Rhoキナーゼ阻害剤の組織ごとの分布は、高速液体クロマトグラフィー及び質量分析装置を用いて定量した。CNVを作成したラットに2週間点眼した後、蛍光デキストランを用いて灌流染色を行いCNVの抑制効果をCNVの面積を測定し比較した。点眼後、脈絡膜や他の後眼部にも薬剤が到達していることが確認できた。Rhoキナーゼ阻害剤内封リポソーム点眼群はコントロール群に比べ、有意にCNVの面積が抑制されていた。
すべて 2015
すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件、 謝辞記載あり 1件) 学会発表 (2件)
Br J Ophthalmol
巻: 99 ページ: 92-7
10.1136/bjophthalmol-2014-305076