Nrl-GFP マウス由来iPS細胞及びRx-GFP ES細胞より効率よく再現性をもって自己組織化培養による網膜分化方法を確立した。これらを変性モデルマウスに移植したところ、分化17日例より若い分化段階の移植片がより効率よく視細胞の層構造を形成しホストに生着することを確認した。またこれらの層構造を形成した移植片では成熟した視細胞に特徴的な外節構造が形成されていることを電子顕微鏡的に観察した。またこれらのサンプルにおいて、免疫組織学的に、移植片内の視細胞とホスト網膜の2次ニューロンである双極細胞が、シナプスを形成している可能性も示唆された。生理学的及び行動解析による機能検証を引き続き行っている。
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