研究課題/領域番号 |
24592691
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
瓜田 泰久 筑波大学, 医学医療系, 講師 (90361352)
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研究分担者 |
増本 幸二 筑波大学, 医学医療系, 教授 (20343329)
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キーワード | 横隔膜ヘルニア / 再生医療 |
研究概要 |
小児外科領域の先天性疾患特に横隔膜ヘルニア(以下CDH)治療における人工膜縫着後の胸郭変形の防止などQuality of lifeの向上をはかるべく、我々は、CDHラットモデルを開発し、再生医学的アプローチにより新しい欠損孔の補填材料の可能性を研究し、臨床応用へつながる一定の成果を得てきた。 片側横隔膜全欠損やそれに準じる巨大横隔膜欠損を有するCDHの究極の治療は筋としての横隔膜の再生であるが、これには血管・神経の再生という大きなハードルが立ちふさがっている。現在、再生医学的手法はかつてのようなin vitroにおいて一から臓器を再生する試みから、失った臓器の機能をin vivoで再生させる方向へとシフトしてきているが、現存する臓器・機能を有効利用して、欠損した臓器の再生をin vivoにおいて図るための新しい手法の開発が本研究の第一の目的である。このなかで、GFPラット由来の筋芽細胞を用いて筋再生の可能性を探る。 また、本研究にて用いるPLGA mesh-collagen sponge hybrid scaffoldに大網を間置する手法は、たとえ筋再生が得られないとしてもscaffold担体を用いる手法に比してより強度が得られることが証明されれば、現在ある人工素材を置き換えるものとして臨床の場にすぐに還元しうる技術である。本研究は早期に臨床応用可能な技術の開発の側面があり、これが第二の目的である。 このため、PLGA-collagen hybrid meshを制作し、大網間置PLGA-collagen hybrid meshによる横隔膜修復技術の確立をめざす。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
PLGA-collagen hybrid meshの制作を、連携研究者である物質・材料研究機構 陳国平氏の協力を得、制作を行っている。ラットの大網における血管走行パターンから、いくつかの手術法を検討しているが、実際のラットモデルの作成が確立していない現況である。
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今後の研究の推進方策 |
PLGA-collagen hybrid meshの制作を多めに依頼し、十分なラットモデル作成を可能にし、ラットモデル作成を今期前半を目途に目指し、後半に組織学的・免疫学的検討を可能とする予定である。
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次年度の研究費の使用計画 |
ラットモデルの作成が遅れたために、その解析も遅延が生じた。 次年度に本年度予定の解析を行う必要があるため、その差額が次年度使用額となった。 次年度使用額は、本年度遅延分を次年度に施行し消化できる見込みである。
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