研究課題
基盤研究(C)
「背景」Survivinは、apoptosisを抑制するタンパク質である。YM155はサバイビン発現抑制剤である。小児悪性腫瘍である横紋筋肉腫において、YM155によるSurvivinの抑制効果を検討した。「方法」ヒト横紋筋肉腫の細胞株RDを使用した。「結果」YM155投与にてmRNAの発現抑制、タンパク量の抑制を認め、さらにアポトーシスも亢進していた。RDの生存率も低下した。YM155と抗癌剤との併用で生存率のさらなる低下を認めた。ヌードマウスに作成した横紋筋肉腫はYM155の腹腔内投与にて縮小した。「結論」YM155にてin vitro, in vivoにおいて腫瘍抑制効果が示された。
小児外科