陰圧療法を創傷のない皮膚、皮下組織に行い、末梢神経、移植脂肪への影響を評価することを目的とした。ヌードマウスの背部に皮弁を作成し陰圧療法5日間を行った。マウス背部への脂肪移植では術前1週と術後2週に陰圧をかけ、ヒト脂肪移植、および塩基性線維芽細胞増殖因子(bFGF)付加を比較した。脂肪細胞を伸展培養し検証した。陰圧治療は皮弁末梢部の血流に悪影響を与えた。神経ペプチドは5日目では増加した。脂肪移植実験については吸引群で吸収が早まり、bFGFは生着の増加を促した。脂肪細胞は伸展により数が減少するが脂肪合成活性は上昇した。
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