• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2014 年度 実施状況報告書

術後化学療法の皮膚創傷治癒に与える影響

研究課題

研究課題/領域番号 24592710
研究機関名古屋市立大学

研究代表者

鳥山 和宏  名古屋市立大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (40314017)

研究分担者 八木 俊路朗  鳥取大学, 医学部附属病院, 講師 (00378192)
亀井 譲  名古屋大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (10257678)
西田 佳弘  名古屋大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (50332698)
高成 啓介  名古屋大学, 医学部附属病院, 講師 (80378190)
研究期間 (年度) 2012-04-01 – 2016-03-31
キーワード創傷治癒 / 術後化学療法 / 虚血皮弁モデル
研究実績の概要

創傷治癒モデルを切開モデルだけでは、新規データが得られにくいことから虚血皮弁モデルを作成して両者を比較した。抗がん剤は塩酸ドキソルビシンを選択し臨床標準量を尾静脈投与した。実験動物はSDラット8週齢使用し、ラット背部正中部を肉様膜の層まで2cmの切開を行い単純縫合する群(以下非虚血群)とH字型皮弁状に肉羊膜の層で起こし縫合する群(以下虚血群)に分けた。抗がん剤は術後0日, 7日, 14日, 21日に投与した。それぞれ術後7, 14, 21, 28日目で背部縫合部を採取し、卓上型精密万能試験機オートグラフAGS-Xで創抗張力を測定した。また、コントロールとして抗がん剤未投与の両群のラットを術後7, 14, 21, 28日目で採取し同様に測定した。コントロールの創抗張力は虚血群では非虚血群に比べて著明に小さく、手術後0日, 7日, 14日, 21日で56%, 25%, 37%, 56%であった。抗がん剤投与下の創抗張力では、非虚血群で術後14日以内に投与したもので著明に低下した(最大63%)。虚血群においてもほぼ同様の傾向となったが、抗がん剤の影響は少なかった(最大73%)。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

創傷治癒モデルを切開モデルと皮弁壊死モデルで行ってきたが、他の学術データと比較して新規のデータが得られにくく、切開モデルと虚血皮弁モデルでのデータの集積へと方向転換したため。現在組織学的・生化学的に分析中である。

今後の研究の推進方策

切開モデルでは、抗がん剤を術後21日以降に投与すれば創抗張力に関して影響は少ないと考えられた。抗がん剤の標準投与量での創抗張力においては、虚血の影響が抗がん剤の影響より大きかった。また、虚血皮弁モデルで抗がん剤の相乗効果は少なかった。現在病理組織学的に検討中である。

次年度使用額が生じた理由

切開モデルと皮弁壊死モデルでは新規データが得られにくく、切開モデルと虚血皮弁モデルに研究方針を変更したため。

次年度使用額の使用計画

創抗張力において切開モデル・虚血皮弁モデルで新規テータが得られたので組織学的・生化学的に裏付けデータを集積する

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2014

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 術直後化学療法が皮膚創傷治癒に及ぼす影響2014

    • 著者名/発表者名
      森下剛、鳥山和宏、亀井譲、八木俊路朗、蛯沢克己、高成啓介、西田佳弘
    • 学会等名
      第23回日本形成外科学会基礎学術集会
    • 発表場所
      キッセイ文化ホール(松本)
    • 年月日
      2014-10-09 – 2014-10-10

URL: 

公開日: 2016-05-27  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi