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2015 年度 実施状況報告書

日本発の新しい外傷重症度スコアの開発

研究課題

研究課題/領域番号 24592731
研究機関東京医科歯科大学

研究代表者

白石 淳  東京医科歯科大学, 医学部附属病院, 医学部内講師 (40401343)

研究分担者 大友 康裕  東京医科歯科大学, 医歯(薬)学総合研究科, 教授 (40176946) [辞退]
研究期間 (年度) 2012-04-01 – 2017-03-31
キーワード外傷重症度スコア / 多施設共同研究 / 観察研究 / 診断精度
研究実績の概要

日本外傷データバンク2015年度版を最終的にデータソースとして用い、対象を16歳以上の熱傷を除く病院に直接搬送された外傷症例として最終的な解析を行った。予測変数(患者の生理学的指標)と転帰(入院中死亡)のデータセットで、外れ値はロバスト回帰で外し、欠測値は多重代入法で補完する手法を用い、選択バイアスの非常に小さなデータセットを作成できた。モデルの頑健性の確認は、日本外傷データバンクのデータセットと、Clinical Randomisation of Antifibrinolytics in Significant Hemorrhage (CRASH-2)の研究者から提供されたデータセットの複数で検証し、さらに、complete case analysisも行った。
本研究の外部検証は、日本救急医学会が主導する多施設共同研究であるFORECAST (Focused Outcome Research in Emergency Care in ARDS, Sepsis and Trauma)において前向きに行うことが決定している。
この最終的なモデルに基づいた研究成果は、WADEM2015 (19th World Congress on Disaster and Emergency Medicine 21-24th April, Cape Town, South Africa)で発表した他、論文投稿を準備中である。また、World Trauma Congress 2017 (New Deli, India)において、招待講演を行う予定である。
さらに派生研究が続いている。現在、本研究の外傷重症度調整の回帰分析の経験に基づいて、外傷患者のICUでの診療の質を評価する研究と、外傷患者の診療の質の年次推移の研究が進行している。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

前記のように科学的な成果は十分に達成されつつあると自己評価しているが、当初予定していたソフトウェアでの配信は進捗していない。

今後の研究の推進方策

論文発表と並行して、この外傷重症度スコアを重症度調整の標準化ツールとした観察研究をさらに追加する。前向きの外部検証を行う。

次年度使用額が生じた理由

論文の英文校正費用の支出が予定より遅れたため。

次年度使用額の使用計画

本年度中に英文校正費用を支出する。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2015

すべて 学会発表 (1件) (うち国際学会 1件)

  • [学会発表] Derivation and External Validation of a Novel Prediction Score for Early Trauma Care2015

    • 著者名/発表者名
      Shiraishi A, Roberts I, Otomo Y
    • 学会等名
      World Congress of Disaster and Emergency Medicine
    • 発表場所
      Cape Town, South Africa
    • 年月日
      2015-04-21 – 2015-04-24
    • 国際学会

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公開日: 2017-01-06  

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