研究課題/領域番号 |
24592736
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研究機関 | 山口大学 |
研究代表者 |
松田 憲昌 山口大学, 医学部附属病院, 助教 (30448279)
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研究分担者 |
松本 美志也 山口大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (60243664)
若松 弘也 山口大学, 医学部附属病院, 准教授 (80379966)
松本 聡 山口大学, 医学(系)研究科(研究院), 講師 (70346568)
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研究期間 (年度) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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キーワード | リハビリテーション / 敗血症 / ICU |
研究実績の概要 |
呼吸不全の患者は時に長期にわたる人工呼吸を要することが有り、顕著な運動機能やADL(Activities of Daily Living)の低下を呈する。近年は、その様な患者が増加し、限られた数のICU病床において、長期ICU滞在は社会的、経済的に問題になる。上下肢の筋力増強が呼吸機能を改善させると近年言われている。ICUでの人工呼吸患者においては通常の呼吸リハビリテーションでは循環動態が不安定になり安全に施行出来ないことがある。 今回の研究は、人工呼吸管理をされた重症感染症患者の筋肉量(下肢)の時間的推移、筋肉量の測定法による違い(エコー法と生体インピーダンス法)、呼吸リハビリテーションにEMS(electrical muscle stimulation)を併用することは安全かつ有効かを検討する。 昨年度は、一昨年と同様の方法でICUにおける筋肉量の変化と測定法の違いについてしらべ、症例を増やし検討した。対象は重症感染症にて5日間以上人工呼吸管理が予想される患者とした。測定項目は右大腿四頭筋径(エコー法)、筋肉量(生体インピーダンス法)、最大筋力、右下肢徒手筋力テスト評価とし、調査時刻は挿管後24時間以内、初回後48時間毎とした。 エコー法による測定で得られた筋肉径は挿管後著明に低下し、7日でほぼ半減した。しかし、生体インピーダンス法により得られた筋肉量は増加を示した。ICU急性期において、生体インピーダンス法による筋肉量推定はエコー法より優れていないと思われた。
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