2005年からの5年間に34例の内因性心停止が大阪府の学校で発生し、11例(32%)が社会復帰した。23例(68%)が心室細動であり、学校で心停止が発生した際には配備されたAEDの早期使用により予後の改善が期待される。 大阪府の学校1728校に医療緊急時の対応に関する現状についてアンケート調査を実施したところ764校(44%)から回答を得た。医療緊急時の対応策を有する学校は64%であった。95%の学校が職員に対するCPR講習会を開催していたが、実際の心停止を想定した実地訓練については約半数の49%が未実施であった。CPR講習会のみならず、医療緊急時の対応策に沿った想定訓練の実施が望まれる。
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