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2013 年度 実施状況報告書

腎内血流不均衡が敗血症性急性腎障害を引き起こす

研究課題

研究課題/領域番号 24592745
研究機関岩手医科大学

研究代表者

石川 健  岩手医科大学, 医学部, 講師 (30326649)

キーワード腎血流 / 血流不均衡 / 敗血症 / 急性腎不全 / 尿細管障害
研究概要

本研究でseptic AKIにおける各区域ごとの腎内血流の不均衡を証明することで,腎血流が増加し腎機能低下が起きるseptic AKIを尿細管障害も含め一元的に説明することが出来ると仮設を立てた。
平成24年度に整備を行った酸素分圧計と血圧、心拍計を実際に1羽のウサギに装着した。実際には、当大学の動物研究センターに実験計画書を提出し審査を受け、許可をうけた。
ウサギに耳介静脈を利用し経静脈的に麻酔薬を投与し鎮痛・鎮静を行った。麻酔導入後に、尿道―カテーテルを挿入し、尿を採取し、腎機能,尿中バイオマーカー,尿中NO代謝産物測定用の尿の保存を行った。また、開始時の腎機能評価のために採血行い保存した。次に、左背側から切開を行い、腎臓を描出した。これに長さの異なる(表層糸球体付近、約2mm)と髄質(約1cm)のところで酸素分圧を連続測定した。また、血圧計を装着して持続の心拍、血圧を測定した。
その後、cecum ligation and puncture (CLP)によって敗血症を導入したが、術後2時間程度の呼吸不全のためウサギを失った。このため、腎組織を採取し保存した。
今後、cecum ligation and puncture (CLP)による敗血症導入が一定の傾向で行えるかを検証する。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

実験のセットアップが終わり、残念ながら研究のデータとはならなかったが、モニタリング方法、cecum ligation and puncture (CLP)による敗血症を導入の改善点をつかむことができたので、今後の研究に生かせる状態となった。
今後、実験データを積み上げ、仮説が正しいかを検証する予定である。

今後の研究の推進方策

実験の準備と予備実験を行うことができた。これに基づいて今後、症例を重ね無作為Angiotensin II投与群(AgII群), 選択的iNOS阻害薬である1400W投与群(治療群)、生理食塩水を投与群(vehicle群)とに分け,8時間持続点滴静脈注射を行う。24時間の時点でKCLを投与し腎臓を摘出し実験を終了する。(可能ならば、急性心不全治療薬である心房性ナトリウム利尿ペプチドは腎血流を改善させるという報告もあり、追加実験を行う。)

次年度の研究費の使用計画

研究開始のためのセットアップは全て、整ったので、今後実験を行い各種測定項目の測定費用に次年度費用額を充てる。
実験の項目測定、動物購入費に使用を行い、データを蓄積し仮説を検証する。

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公開日: 2015-05-28  

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