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2012 年度 実施状況報告書

頬骨骨折の新しい治療プロトコールの開発

研究課題

研究課題/領域番号 24592749
研究種目

基盤研究(C)

研究機関慶應義塾大学

研究代表者

緒方 寿夫  慶應義塾大学, 医学部, 講師 (90214006)

研究分担者 清水 雄介  慶應義塾大学, 医学部, 助教 (10327570)
研究期間 (年度) 2012-04-01 – 2015-03-31
キーワード顔面骨
研究概要

頬骨骨折は形成外科の日常診療において遭遇頻度の高い顔面外傷類型の一つである。頬骨骨折のパターンは多岐にわたり、頬骨の単独骨折から、周辺骨の合併骨折を有するものまで手術のタイプの骨折が発生しうる。これら各種の骨折については、その多様性に応じて数多くの固定法が報告されている。しかしどのタイプの骨折に対して、どのような配置でプレートおよびスクリュー固定を行えば、もっとも安定した結果を得ることができるのかに関してはかつて報告は見られない。そこで本研究においては臨床的に発生しうる骨折をタイプ分類し、そのそれぞれに対してプレート固定を行うシミュレーションをまず、行うことにした。さらに力学的計算を行うことにより、各種存在しうる骨折類型のそれぞれについてどのような配置でプレート固定を行えば、もっとも安定性が得られるのかを解析することができる。平成24年度にはまず、力学的安定性を評価する手法として、顔面骨の3次元モデル化を行う手法ならびに、作成した顔面骨に骨折を作成する方法、そしてそれらの固定下における顔面骨に外力が作用した場合に、どの部分に応力が加わりやすいのかのに関して力学計算を行う方法を開発した。本法の開発により、いかなるタイプの顔面骨骨折についても、その安定性を評価することが可能になった。さらに同手法を用いて、術前変位に比例した可塑力を付加するシミュレーションを行った。このことにより、頬骨骨折において術前の変位が大きい症例ほど、手術成績が不良になることを理論的に解明した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

CTデータに基づく3次元シミュレーションモデルの作成技術の開発は、本研究におけるカギとなるステップである。平成24年度には同技術を開発することができたので、まずまずの進行状況と考えている。

今後の研究の推進方策

本年中に、治療済みの顔面骨の安定性を評価する手法はほぼ完成したので、次なるステップとしては理論的に求められた結果の正当性を検証してゆくことを考えている。

次年度の研究費の使用計画

CTデータに基づく3次元実態モデルの作成と、その打撃試験を行うことにより、理論的検証を行うことを念頭に置いている。平成24年度に未使用額が発生した理由は、実際の打撃負荷試験を平成25年度に繰り延べたことがその主因である。繰り延べした金額は平成25年度におけるソフトウェア使用料ならびに実際の打撃負荷試験の施行のための頭蓋モデル作成に使用する予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2013

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] Not Only Nurture but Also Nature Affects Treatment Outcome of2013

    • 著者名/発表者名
      Nagasao T, Ogata H
    • 雑誌名

      lJournal of Plastic Surgery and Hand Surgery

      巻: 未定 ページ: 未定

    • 査読あり

URL: 

公開日: 2014-07-24  

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