研究課題
これまでの結果よりプロカルシトニン(PCT)は敗血症による死亡には大きく影響しないが、敗血症症状を増長する働きのあることが推測された。この現象には、敗血症の際のバイオマーカーであるIL-6の産生の抑制が関与している可能性が推測された。そこで本年度は。抗炎症サイトカインであるIL-10に着目してカルシトニンノックアウトマウス(CTKO)とコントロールの間における血中濃度の比較を行った。リポポリサッカライド(LPS)濃度は10 g/g体重に設定し、血清のサンプリングは投与後3、6、24時間後に行った。ELIZAによる測定の結果、両群ともLPS投与3時間後で上昇が見られ、ELIZAによる測定の結果、LPS投与3時間後でKO群での上昇が顕著であった。その後、野生型群では、上昇していったのに対し、KO群では減少していった。以上の結果より、PCTは、LPS投与後初期のIL-10の上昇を抑制するが、その後上昇を促進することが推測された。
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Pathology-Research and Practice
巻: 61(3) ページ: 109-115
10.1016/j.prp.2014.06.025.